機能 · Community と Pro

プロファイルの分離から AI 制御まで、アンチディテクトブラウザの機能。

Community 版は無料で、プロファイルの分離、フィンガープリントとプロキシの設定、一括管理、拡張機能、ローカルでの移行に対応しています。Pro では、マルチウィンドウ同期ツール、Chromium 150/153 カーネル、ローカル自動化 API、スケジュールタスク、MCP が加わります。

更新日 · Prism 0.3.22 に基づく

プロファイル番号、グループとタグ、実行状態、プロキシの出口、フィンガープリント概要を表示した Prism Browser のプロファイル一覧
Prism 0.3.22 のプロファイル一覧(デモデータ)。

完全なハードウェアテンプレートによる一貫したフィンガープリント

各プロファイルには、フィンガープリントシードと 10 種類のハードウェアテンプレートのいずれかが割り当てられます(macOS:このデバイスのハードウェア、M1–M4 の 11 モデルからシードで決まる Apple GPU、M1、M3 Pro、M4 Pro。Windows:このデバイスのハードウェア、RTX 30/40 シリーズのデスクトップ向け 18 モデルからシードで決まる NVIDIA GPU、RTX 3060、RTX 4060、RTX 4070)。テンプレートがプラットフォーム、CPU コア数、画面、GPU をまとめて設定するため、現実にあり得るアイデンティティが保たれます。

  • フィンガープリント設定は、スクリプトとしてページに注入されるのではなく、起動時にカスタム Chromium カーネルに渡されます。そのため、ウィンドウ、iframe、ワーカー、OffscreenCanvas、AudioWorklet のいずれでも同じアイデンティティが返されます。(ただし、Pro のマルチウィンドウ同期ツールと MCP は、ページの読み取りと操作のために DevTools プロトコル経由でページ内のスクリプトを実行します。)
  • ブランドは Chrome または Edge。ブランドバージョンは、User-Agent、UA Client Hints、HTTP ヘッダーのすべてで実際のカーネルバージョンに自動的に合わせられます。
  • Canvas、WebGL(レンダラーとピクセル)、WebGPU のベンダー、Audio、ClientRects はシードごとに異なりますが、同じプロファイルでは常に一定です。読み取りのたびに変わるランダムノイズは加えません。
  • フォント:ホストと同じ OS のテンプレートではこのデバイスのフォントをそのまま使い、異なる OS のテンプレートではターゲット OS のフォントを対応付けます。自動化スイッチによって navigator.webdriver が true になることはなく、HeadlessChrome の識別子も除去されます。
Windows 11 RTX 4060 テンプレートを選択した Prism のフィンガープリント設定:12 コア、16GB、GeForce RTX 4060、1920×1080、フィンガープリントシード
フィンガープリント設定:テンプレートとシード(デモデータ)。
出口 IP、遅延、国と都市、ASN と ISP、フィンガープリントのタイムゾーンと一致するプロキシのタイムゾーンを表示した Prism のプロキシテスト結果
プロキシテストの結果(デモデータ、ドキュメント用 IP アドレス範囲)。

プロファイルごとのネットワークアイデンティティ

  • 直接接続、またはユーザー名/パスワード認証付きの HTTP、HTTPS、SOCKS5。認証付きプロキシは 127.0.0.1 上のローカルリレーを経由するため、認証情報がブラウザのコマンドラインに現れることはありません。パスワードは、利用可能な場合は macOS Keychain / Windows DPAPI で保存されます。
  • ipwho.is と ipapi.co(フォールバック先は api.ipify.org)による接続テスト:出口 IP、IPv4/IPv6、国、地域、都市、ASN、組織、ISP、遅延、およびデータソースが提供する場合は Tor / VPN / プロキシ / データセンターの判定。最大 100 個のプロファイルを一括テストできます。
  • ネットワークアイデンティティは、既定でプロキシの出口に合わせます。言語、Accept-Language(24 の国・地域)、タイムゾーン、都市レベルの位置情報(約 25 km)は起動前に設定されます。位置情報のデータソース間で結果が食い違う場合は、起動を一時停止して確認を求めます。
  • 出口 IP 変更時のポリシー(既定はブロック)、実行中の 5 分ごとの再チェック、出口が変わったりリレーが失敗したりした場合のプロファイルの隔離。
  • WebRTC リーク防止(プロキシを経由しない UDP を無効化)が既定で有効。DNS はプロキシ経由で解決し、プロキシ使用時は QUIC と DNS プリフェッチを無効にします。

一括管理と復元

  • ローカルプロファイルは無制限。永続的な番号、色、メモ、グループ、最大 20 個のタグ、お気に入りを設定できます。ウィンドウタイトルには「[番号] 名前」が表示され、macOS の Dock と Windows のタスクバーでもプロファイルに番号が付きます。
  • 一括起動では、プロファイルを番号順に 1 つずつ、約 1.5 秒間隔で開きます(アプリ、API、スケジュールを合わせて、同時に起動処理中になるのは最大 3 個まで)。一括終了、プロキシの一括テスト、グループ/タグの一括変更、一括削除にも対応しています。
  • CSV インポートは 1 ファイルあたり最大 500 個のプロファイルに対応し、ファイル全体をまとめて検証します。無効な行が 1 つでもあれば、何も作成されません。
  • 削除したプロファイルは、ブラウザデータごとプロファイルのゴミ箱(ローカル)に移動します。復元することも、7 日、30 日、90 日後に自動で完全削除することもできます。
  • 起動診断は、ブラウザを起動せずに最大 15 項目の読み取り専用チェック(プロセス、データディレクトリ、カーネル、プロキシ、タイムゾーン、WebRTC、DNS、IPv6、ハードウェアなど)を実行します。WebRTC、DNS、IPv6 は、実際のリークテストではなく設定内容から判定します。

Cookie、バックアップ、移行

プロファイルの移行方法
方法含まれるもの注意事項
設定ファイル(*.prism-profile.json)プロキシのアドレス、フィンガープリントシード、各種設定プロキシのパスワード、ブラウザデータ、拡張機能は含まれない
Cookie のインポート/エクスポート(JSON)プロファイルのすべての Cookie。一般的な拡張機能の JSON 形式にも対応最大 10 MB / 10,000 件。ファイルは暗号化されない
完全バックアップ(フォルダー)Chromium のユーザーデータ一式と SHA-256 マニフェスト新しいプロファイルとしてインポート。バックアップフォルダーは暗号化されない
ワークスペース移行パッケージ(.prism-migration)すべてのプロファイル、パスワードを含むプロキシ情報、ブラウザデータ、参照されているローカル拡張機能設定したパスワードで暗号化(scrypt + AES-256-GCM)。最大 500 個のプロファイル

拡張機能

Chrome ウェブストアの URL を貼り付けて拡張機能をダウンロード・インストールする(CRX3 署名を検証)か、展開済みの拡張機能フォルダーをインポートします。プロファイルごとに最大 50 個の拡張機能を選べるほか、全体で有効にすることもできます。拡張機能のデータは各プロファイル内に保持されます。拡張機能は自動更新されません。

Pro:同期、自動化、AI

Proマルチウィンドウ同期ツールメインウィンドウでのクリック、入力、キー操作、スクロール、タブ、アドレスバーへの入力をフォロワープロファイルで再現します。操作ごとのランダムな遅延(既定は 0–120 ms、最大 5000 ms まで調整可能)、グリッド状のウィンドウ配置、URL の一括アクセスにも対応しています。Proローカル API とスケジュールタスクループバック専用の HTTP API(セッションごとの Bearer トークンを使用)で、プロファイルの作成、一覧取得、起動、終了ができます。1 回のみ/毎日/毎週のタスクで、プロファイルを起動・終了することもできます。Proローカル AI · MCP58 個のツールを備えたローカルの stdio MCP サーバー。AI クライアントから見えるのは、あなたが許可したプロファイルだけです(1 つずつ許可するか、新規を含むすべてを許可するかを選べます)。許可すれば、AI クライアントにプロファイルを作成させることもできます。全体スイッチによる一時停止や緊急停止は、いつでも行えます。ProChromium 150 / 153 カーネルアプリ内で新しいカーネルをダウンロードし、プロファイルごとにカーネルを固定できます。ローカルでビルドしたカーネルのインポートや、SHA-256 による整合性の検証にも対応しています。Community 版では同梱の Chromium 144 を使用します。

Prism に含まれないもの

  • クラウド同期、チームメンバー、共有権限。プロファイルはお使いのコンピューターに保存されます。
  • プロキシサービス、プロキシ API からの取得やローテーション。プロキシはご自身でご用意ください。
  • モバイル端末のフィンガープリント、Linux・Intel Mac・Windows ARM 向けのビルド。
  • ビジュアル RPA やカスタムスクリプトの実行。

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