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プロキシとネットワークアイデンティティ:プロファイルごとに、専用の出口を。

Prism はプロキシサービスを提供していません。プロファイルごとに、ご自身の HTTP、HTTPS、SOCKS5 プロキシを入力できます。プロファイルを開く前に出口を自動でテストし、言語、タイムゾーン、位置情報を出口に合わせ、WebRTC がプロキシを迂回することを既定で防ぎます。

更新日 · Prism 0.3.22 アプリに基づく

対応するプロキシの種類

プロキシの種類
オプション説明
プロキシを使用しない(ローカルネットワーク)直接接続。この PC の現在のネットワーク出口を使用します。
HTTP / HTTPSユーザー名とパスワードによる認証に対応。
SOCKS5ユーザー名とパスワードによる認証に対応。
  • ホストには IPv4、IPv6、ドメイン名を指定でき、ポートは 1–65535 です。
  • 直接接続以外のすべてのプロキシは、まず Prism がこの PC の 127.0.0.1 上で起動するリレーを経由し、リレーが認証情報を付けて上流のプロキシへ転送します。ブラウザのコマンドラインに、プロキシのアカウント名やパスワードが現れることはありません。
  • プロキシのパスワードは、可能な限り OS の安全な保存領域(macOS のキーチェーン / Windows DPAPI)で暗号化して保存されます。画面には「保存済み」とだけ表示され、パスワードが再表示されることはありません。
  • SOCKS4 には対応しておらず、プロキシ API からの取得や自動ローテーションの機能もありません。プロキシはご自身でご用意ください。

接続テスト:出口 IP、地域、リスク

「プロキシ設定」で「接続テスト」をクリックするか、プロファイル一覧で一括テストします。Prism はそのプロキシを経由して ipwho.is と ipapi.co に同時に問い合わせ、出口 IP、国、タイムゾーンを照合します。どちらのソースも利用できない場合は api.ipify.org にフォールバックして出口 IP だけを確認し、位置情報が利用できないことを画面に表示します。

Prism のプロキシテスト結果:出口 IP、144 ms、United Kingdom England London、ASN と ISP、プロキシのタイムゾーン Europe/London がフィンガープリントのタイムゾーンと一致、都市レベルの座標の精度は約 25 km
SOCKS5 プロキシのテスト結果(デモデータ、ドキュメント用アドレス)。
「データセンターネットワーク」のリスク表示が付いた Prism のプロキシテスト結果:出口はドイツのフランクフルトで、ASN、組織、プロキシのタイムゾーンを表示
データソースがデータセンターネットワークと判定した場合は、リスクのラベルが表示されます(デモデータ)。
テスト結果に含まれる項目
項目説明
出口 IP と IP バージョンウェブサイトから見えるパブリックアドレス(IPv4 または IPv6)。
国、地域、都市、座標都市レベルの座標(精度約 25 km)。位置情報をプロキシに合わせるために使われます。
ASN、組織、ISP回線が家庭用ブロードバンド、通信事業者、データセンターのどれに属するかを判断できます。
リスク表示Tor の出口、VPN ネットワーク、プロキシネットワーク、データセンターネットワーク。データソースが該当する項目を返した場合にのみ表示されます。
遅延今回のテストリクエストにかかった時間で、ping の値ではありません。
プロキシのタイムゾーンの一致プロファイルのフィンガープリントのタイムゾーンと比較し、一致・不一致・データソース間の矛盾を示します。「プロキシのタイムゾーンを適用」ボタンも表示されます。
  • 1 回のリクエストのタイムアウトは 12 秒です。認証に失敗した場合は再試行せず、タイムアウトなどの一時的な失敗の場合は自動で 1 回再試行します。
  • 一覧からの一括テストは 1 回につき最大 100 個のプロファイル、同時実行数は 5 です。結果はプロファイルに保存され、24 時間を過ぎると「期限切れ」と表示されます。プロキシを変更すると、古い結果は自動で消去されます。
  • テストのリクエストに、プロファイル名、プロキシの認証情報、閲覧データは含まれません。

ネットワークアイデンティティ:プロキシの出口に合わせる

新しいプロファイルの既定は「プロキシの出口に合わせる」です。起動のたびに事前にプロキシをテストし、言語、Accept-Language、タイムゾーン、位置情報を、出口に合わせてまとめて(アトミックに)設定します。言語は出口の国に応じて自動で設定され、米国、英国、日本、ドイツ、フランス、韓国、シンガポール、ブラジルなど 24 の国 / 地域に対応しています。対応していない国では、手動で設定した値がそのまま使われます。

Prism のネットワークアイデンティティ設定:「プロキシの出口に合わせる(推奨)」と、出口変更時の「起動をブロックして確認」。言語、タイムゾーン、位置情報は起動時にプロキシに合わせて en-GB、Europe/London になると表示
「プロキシの出口に合わせる」モードでは、言語、タイムゾーン、位置情報が起動時に自動で設定されます(デモデータ)。
  • 2 つの位置情報データソースで国やタイムゾーンの判定が食い違う場合、起動は一時停止して「プロキシの地域に矛盾があります」と表示され、続行するかどうかをあなたが決められます。
  • 位置情報が不完全な場合は起動しません。誤ったタイムゾーンが気づかないうちにプロファイルに設定されるのを防ぐためです。
  • 長期間使っているアカウントでは「手動で固定」を選び、これまでの言語とタイムゾーンを維持できます。
  • プロキシを設定していない(直接接続の)場合、新しいプロファイルの言語、Accept-Language、タイムゾーンは既定でこの PC のシステム設定と同じになります。

出口の変化:起動をブロックするか、警告だけにするか

「出口の変化」の既定は「起動をブロックして確認(推奨)」です。直接接続以外のプロファイルでは起動のたびに出口を再チェックし、出口 IP が前回と異なる場合は、いったん停止して確認を求めます。

  • プロファイルの実行中は、5 分ごとに出口を再チェックします。
  • 「ブロック」ポリシーでは、出口が変わったり再チェックに失敗したりすると、そのプロファイルを隔離します。プロキシリレーを停止してブラウザをネットワークから切断し、この PC のネットワークに切り替えることはしません。
  • プロキシリレーが 60 秒以内に 3 回連続で失敗するか、認証に 1 回でも失敗すると、警告または隔離が行われます。通信が回復すると、警告は自動で解除されます。
  • 「警告のみ(起動を続行)」を選んだ場合は、通知するだけでブロックはしません。

WebRTC と DNS のリーク防止

WebRTC IP ポリシー(アプリ内の表記)
ポリシー効果
リーク防止(推奨、既定)プロキシを経由しない UDP を禁止し、WebRTC がプロキシを迂回してこの PC のアドレスを漏らすことを防ぎます。
パブリックインターフェースのみローカルのネットワークアダプターのアドレスは公開されませんが、実際のパブリック IP が漏れる可能性があります。
システムの既定すべてのネットワークインターフェースを使用します。画面では高リスクと表示され、サイトの互換性のトラブルシューティング専用です。

プロキシを有効にすると、名前解決はプロキシ側で行われ、この PC の DNS による迂回を防ぎます。同時に、QUIC、DNS プリフェッチ、ハイパーリンク監査の ping も無効になります。プロキシを経由しないのは localhost / 127.0.0.1 だけです。

プロファイルにプロキシを設定する

  1. プロファイルエディターを開く

    プロファイル一覧の「⋯」メニューで「編集」を選ぶか、新しいプロファイルを作成します。編集するには、先にそのプロファイルを閉じる必要があります。

  2. プロキシ情報を入力する

    「プロキシ設定」で HTTP、HTTPS、SOCKS5 のいずれかを選び、ホスト、ポート、ユーザー名、パスワードを入力します。

  3. 接続テスト

    「接続テスト」をクリックし、出口 IP、国と都市、ASN、リスク表示を確認します。

  4. タイムゾーンとネットワークアイデンティティを確認する

    「フィンガープリント設定」で「プロキシの出口に合わせる」のままにするか、タイムゾーンが一致しない場合は「プロキシのタイムゾーンを適用」をクリックします。

  5. 保存して開く

    保存したら「開く」をクリックします。起動前にもう一度出口がチェックされます。問題を調べる必要がある場合は「起動診断」を使います。

起動診断:開く前にチェック

プロファイルのメニューにある「起動診断」は読み取り専用のチェックで、ブラウザは起動しません。チェック項目は最大 15 個で、プロセスの状態、データディレクトリの識別情報、ブラウザカーネル、バージョンの一致、ブラウザ拡張機能、データディスク、プロキシネットワーク、出口の安定性、タイムゾーンの一致、地理的アイデンティティ、WebRTC、DNS ルーティング、IPv6 ルーティング、ハードウェアの一貫性、レンダリングポリシーについて、それぞれ「合格 / 注意 / 失敗」を表示します。出口の安定性、タイムゾーン、地理的アイデンティティはプロキシをテストした後に表示され、DNS と IPv6 のルーティングはプロキシを使うプロファイルだけが対象です。WebRTC、DNS、IPv6 の 3 項目は現在の設定から判定するもので、実際のリークテストは行いません。

Prism の起動診断:起動を妨げる問題は見つからず、プロセスの状態、データディレクトリの識別情報、ブラウザカーネル、バージョンの一致、ブラウザ拡張機能、データディスク、プロキシネットワークなどのチェック結果を項目ごとに表示
「起動診断」の結果の例(デモデータ)。

よくある質問

Prism はプロキシ IP を提供していますか?
提供していません。Prism が担うのは、プロファイルごとのプロキシの設定、テスト、隔離です。プロキシサービスはご自身で選んでください。
2 つのプロファイルの出口 IP が同じなのは、分離されていないということですか?
データの分離とネットワークの出口は別の問題です。2 つのプロファイルがどちらも直接接続だったり、同じプロキシを使っていたりすれば、出口 IP は同じになります。別々の出口が必要な場合は、プロファイルごとに異なるプロキシを設定してください。
テスト結果に「データセンターネットワーク」と表示された場合は?
データソースがその IP をデータセンターのものと判断したことを示します。利用に影響するかどうかは対象のウェブサイト次第ですが、アカウントを扱う用途では、一般に評判の良い住宅用回線や通信事業者の回線をおすすめします。
タイムゾーンが一致しないと表示される場合は?
「プロキシ設定」でテストした後に「プロキシのタイムゾーンを適用」をクリックするか、ネットワークアイデンティティを「プロキシの出口に合わせる」に設定します。
テストに失敗するのに、ほかのソフトウェアではプロキシが使える場合は?
プロトコルの選択が正しいか(HTTP と SOCKS5 に互換性はありません)、ポートと認証情報、プロキシが接続元 IP を制限していないかを確認してください。認証に失敗した場合、自動では再試行されません。